ダイエットなどで良く耳にするBMI。
とりあえずBMIが低ければ良いイメージありませんか?
実はBMIは低ければ良いというわけではありません!
BMIの基準値にもしっかりと理由があるんです!
一緒に学んでいきましょう!
目次
よく肥満の程度を表す指標として、体重の何割を脂肪が占めているのかを示す、体脂肪率が用いられます。
しかし、体脂肪率を厳密に測ることは難しいとされています。
そこで活用されているのが、身長と体重の値をもとに算出するBMIというわけです。
しかしBMIも万能ではなく、
例えば相対的に重たい筋肉がある人と相対的に軽い脂肪が多い人の場合、身長と体重が同じならBMIは同じ値となりますが、実際の体脂肪率は違う値になるといったことがあります。
一概にBMIが低いから「痩せ型」というわけではないということがお分かりいただけると思います。
BMIの算出方法は
- 体重(kg)÷身長(m)の2乗=BMI
例えば身長170cm(1.7m)、体重70(kg)の場合
- 70÷(1.7×1.7)=24.2
となります。
WHOによると
BMI25以上=『過体重』
BMI30以上=『肥満』
となっています。
※この定義は成人に限ります。
日本人は欧米人と比較して、BMIの値が比較的小さくても肥満に伴う『糖尿病』などの病気が発症しやすいといわれています。
そのため日本は独自に厳しい基準を設定しており、日本肥満学会ではBMIの値が25以上で肥満となっています。
1987年に行われた健康診断の研究から、
BMIの値が高いと発症しやすい疾患や低いほど発症しやすい疾患があったことがわかりました。
・心疾患
・高血圧
・肝疾患
・高尿酸血症
・脂質異常症(高脂血症)
・耐糖能異常
・肺疾患
・上部消化管疾患
・貧血
これらからBMIは高くても、低くても良くないことがわかります。
※腎疾患については、BMIとの関連は明確には認められませんでした。
BMIは低くすれば良い。
ということではありません。
体重を落とすことは、体調を崩してしまう・崩しやすい体になる危険もあります。
人生、健康的な体が第一だと思います。
もっともっと体のことを一緒に学んでいきましょう!